徒然主婦

そろそろ働きたい在米ずぼら主婦

【全額免除?】年金ってどうなの?【全額納付?】

友達のtweetで、そろそろ免除申請の時期だということを思い出しました。

 

「毎月1万6000円も払って、途中で死んじゃったら払い損じゃん!」

「払っても取り戻せないかもって聞くし…」

「そもそも65歳から貰えるの?70歳まで待たなきゃいけなくなるんじゃない?」

 

って、思っていませんか?(わたしです。)

 

問題点ばかり耳にする年金制度。

本当に問題点ばかりなの?

 

わたしはずっと免除にしてたんだけど、今年の免除申請をする前にちゃんと見直してみることにしました。

 

 

年金とは

公的年金には3種類あって、日本に住所がある人は加入が義務付けられています。

  • 国民年金:日本国内に住む20~60歳の全ての人
  • 厚生年金:厚生年金保険適用の会社に勤める人
  • 共済年金:公務員(今は厚生年金に統一されているみたいですね)

若くて働ける世代がお金を出し合って、みんなで高齢者を養うというしくみです。

20~60歳まで加入していたら、原則として65歳から死ぬまでずーっとお金が貰えます。

 

じゃあ年金っていいじゃん!若い世代が養ってくれる!老後安心!って思っちゃいそうなところなのですが…

年金制度の問題点 

問題点としてよく耳にするのが

前身はあったものの、現在の公的年金である“国民皆年金”が始まったのは1961年。

第二次世界大戦後で高度成長期の真っ只中。

稼ぎ手の現役世代や、次世代を担う子ども達が多い時代でした。

 

興味のある人は人口ピラミッドの推移を画像検索してもらえばわかりやすいのですが(画像貼り付けるのめんどくさかった)、この頃は本当にピラミッド。

今は現役世代が一番多く、ダイヤモンドの形になっています。まさに少子高齢化

 

年金制度が始まった頃は高齢者1人を現役世代11人で支えていたのに、今では2人か3人で支えています。

 

それに加え、雇用情勢の悪化により正社員になりたがらない・なれない人が多くなり厚生年金を納める人数も少なくなっています。

国民年金は4割が未納となっています。

 

じゃあ足りない分をどう補っているのか?

それは消費税等からくる国庫負担です。現在の負担の割合はなんと半分!

そら消費税増税なるわ…

 

あとは物価スライド制なので受給額が変わるかもしれないというのもあるだろうけど、わたしはそれはしょうがない気がするので触れません。

 

この先自分たちが受給する番になったときに、ちゃんともらえるんだろうか?それまで年金制度があるのだろうか?っていう不信感

そのせいで未納は増えるし、そしたら国庫負担は増えるし、国庫負担増えたら税金上がるし、もうなんか負の連鎖ですね…

 

でも年金制度ってそんなに悪いことばかりなんだろうか?

 

掛け捨てじゃないんです!

ってCMでよく聞きますよねー。

年金って、受給始まる前に死んじゃったら払い損じゃんって思っていませんか?

(わたしは思ってた…)

 

実は年金も掛け捨てじゃないんですねー。

そんなの常識だろ!って思った人は優しくスルーしてください。

こんなのがあります↓

 

・死亡一時金

その名の通り、3年間以上年金を納めていた方が受給前に亡くなったら、遺族に一時金が入ります。

 

・遺族年金

納付期間が加入期間の3分の2以上あった方が亡くなった場合、その方の稼ぎで生活していた妻子に年金が入ります。

 

寡婦年金

25年間以上納めていた夫が亡くなった場合、妻に年金が入ります。

 

・障害者年金

納付期間が加入期間の3分の2以上あって一定の障害がある場合、年金が入ります。子どもがいたらその分加算されます。

 

死亡一時金の金額は低いんですが、遺族年金や寡婦年金、障害者年金は場合によっては民間の保険会社よりめちゃくちゃ条件がよく支払われます。場合によってはね。

 

わたしが男性で家族を養っていたら、かなり嬉しいシステムです。

 

年金制度、意外とお得・・・?

20~60歳の40年間満額支払った場合、65歳以降は約80万円が毎年貰えます。

(厚生年金のことはわからないので国民年金のみ)

支払っていない期間や免除の分はなんか計算式があって金額が決まります。

 

ちなみに日本人の平均寿命は2014年時点で女性が86歳、男性が80歳。

国民年金は10年貰えば払った分と同じくらいになるので、平均寿命まで生きられると余裕で元が取れます。(厚生年金はもっと早くに元が取れるはず)

 

そして寡婦年金や遺族年金、障害者年金などの付加価値分を考えると結構お得なのかもしれません。

 

今のところ25年間納付していないと1円も貰えなくなっちゃうので注意。

あとから追納することも可能です。

(もうすぐ10年に短縮される予定)

 

 でもわたしはやっぱり免除申請 

国際結婚で専業主婦のわたしが全額納めたところで寡婦年金や遺族年金の対象にはならないし、わたしは今年も免除申請をすることにします。
 
ちなみに上で言っていた遺族年金や障害者年金の"納付期間"
これは免除期間も含まれます。
 
そして65歳以上から貰える老齢年金も、全額免除だとしても加入期間に含まれるし、半額支給されるんです。

  

 

免除・納付猶予

所得が少なかったり失業した場合は免除や納付猶予にしてもらうことができます。

 

ちなみに免除と納付猶予の違いは

・免除:加入期間と納付期間に算入されるので、65歳以降から貰える老齢年金の金額にも反映される。全額免除・4分の3免除・半額免除・4分の1免除がある。

・納付猶予:加入期間には算入されるけど、老齢年金の金額には反映されない。

 

どれになるかは所得次第です。

 

例えば全額免除と未納、支払っていないという点では同じです。

でも免除手続きをしているだけで遺族年金や障害者年金の受給資格を満たすことができるし、老齢年金も貰うことができます。

未納のままだと税金から出している国庫負担分の半額すらもらえません。

 

未納が一番もったいない!

面倒くさがりなわたしも毎年きちんと申請の手続きをしに行っています。

 

7月~翌6月までの期間で、2年未満だと遡って申請もできます。

わたしはいつも年金手帳・所得証明や離職票・印鑑を持って行っていた気がする。

 

未納のままになっている人、生活がきつい・年金制度に納得がいかないのに全額納めている人、免除手続きを検討してみてはいかがでしょうか。